キーワードの医療過誤危機(Malpractice Crisis)と防衛医療(Defensive Medicine)とは?

1)医療過誤危機(Malpractice Crisis)

医療過誤危機(Malpractice Crisis)とは、
今まで過誤保険を取り扱っていた保険会社の減少により、
医師や病院側が医療過誤保険の利用枠の減少やアクセスの不可、
または、医療過誤保険の保険料の高騰で
過誤保険自体が購入しにくくなった状況のことをいいます。

 

 

 

これは、以前に比べ医療過誤の訴訟数が増えたため、
賠償金などが高額化を続ける状況ができ、
過誤保険のプランを取り扱う保険会社が
「過誤保険は商売として成り立ちにくい」と判断しました。

 

市場から撤退しはじめてしまったことが原因となり、
いろんな州で医療危機が起こりました。

 

 

対策としては、医療過誤危機を防ぐために、
アメリカ国内ではさまざまな実験的施策が試されてきました。
その中でこれまでに最も成果を挙げてきた施策は、
医療過誤の訴訟の賠償金に上限を設けることや、
法律で過誤保険プランの保険料の高騰化を防ぐなどという方法が効果的でした。

 

 

しかしながら、いまでも施策への対処は続いており、
高騰化もまだまだ止まったわけではありません。

 

 

2)防衛医療(Defensive Medicine)

 

 

防衛医療(Defensive Medicine)とは、
医師や病院が、主に医療過誤の賠償責任や刑事責任によって
訴えられるのを防ぐため、
医療者側の対応として行う医療行為(検査・処置・診察など)、
あるいはリスクの高い患者たちの診療の忌避することをいいます。

 

 

そして、この防衛医療によって「無駄な」医療が
どれだけ医療費を押し上げているかについても
原因になっているという研究結果さえ出ています。

 

医療過誤の賠償金に上限を設けるなどの法的対策をしている州では、
そのような法的対策をしていない州と比べると、
その差は医療費総額の5〜10パーセントも
余計に消費されているのではないかといわれています。

 

 

これは医師や病院側への対策としてとっている防衛医療によって、
医療費の無駄遣いという状況を作り出し、
それらは想像以上に高額で患者たちに負担を及ぼしているといえます。

 

 

 

そしてこういった事実とは対象に、
日本の大学病院には研修医や無給医局員という
若い医師たちが多数存在していて、
職員数不足を補ってくれています。

 

彼らは薄給あるいは無給で働いてくれているので、
医療費は高騰しないというわけです。

 

 

それ以外に、日本では医療費自体が統一価格なのに対して、
アメリカではそうでないこと、
また州によって医療費が大きく違うということも原因の一つといえます。

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